グリーンマイル感想 - 好きの備忘録

グリーンマイル全33公演が(1週間とちょっと前に←)無事終了したので、超個人的感想と好きなポイントをつらつら書き連ねていこうと思います。ずっと1人で見に行ってたから、なにか琴線に触れたらコメントもらえると嬉しいです(小声)

まず内容的な話。

有難いことに今回東京で2回、京都で千穐楽、合わせて3回観劇することができて、それぞれで観劇後に思うことは違った。

1回目は原作も映画もノータッチでまっさらな状態で物語を楽しんだ。1幕の終わり方にぐったりしたのをすごく覚えてる。1回目で1番印象に残ってて、1番考えたのは看守3人が死刑について語り合うところ。「広く言えば国民全員が死刑を執行している」「民主主義ってそういうもんだ」っていうポールの言葉に考えさせられた。国がやることは国民の総意なんだ、政治、民主主義ってそういうことなんだよなって改めて考えた。シゲ部でも話してたけど、ちょうど選挙前だったっていうのすごく大きいよね。

2回目。2回目は1番なにも考えてなかったかも←近くてなんかもうそれどころじゃなかったというか。(席の話はまた後述)伏線回収と自分の好きなシーンを楽しみにしてたって感じ。でもラストシーンのポールの表情はこの日が1番好みだった。

3回目。千穐楽だからどう足掻いたって最後のグリーンマイルなので見終わったあとに色々考えてみた。グリーンマイルの舞台に行くって言うと映画を見たことある友だちからめちゃくちゃ泣けるよって言われ、フォロワーさんの感想見ても泣いたって言ってて、劇場でも泣いてる人がたくさんいた。でも、3回見たけど私にはその感覚が分からなかった。泣くところで泣けないとなんか欠落してるのかなって不安になる(苦笑)最初はコーフィーのことを特殊な力を持ってしまった無垢な人だと思っていたけれど、メリンダの悪を吸い取り、刑務所内を荒らしていたパーシーを利用して双子殺しの真犯人であるウォートンを殺した、という一件を見るとそうは思えなくなった。さらに、ポールに自分の残りの命を与えたのは、感謝や恩からなのか、呪いとしてなのかも分からない。実際ポールは呪いととっているわけだし。人を1人殺したのと同じではないかと思うと、どうも悲しみを感じなくなってしまう。無罪なのに殺されて...って言われるけど、デラクロアが死んだとき「デラクロアは逝った、幸せだった(漢字変換は原作引用)」って言ってたし、もう生きることに疲れているように感じたからよかったんじゃないかとさえ思う。ポールの立場を考えたら無罪の人を殺すことに対する葛藤や辛さも分かるけど、泣くような感情には結びつかなかった。むしろ、死刑とは？許し、罰とは？という答えのないものを突きつけ、考えさせられてただ感動ものとしては自分の中でくくれなかった。

あとで少し調べたら、ここら辺の解釈はキリスト教の宗教観とかが関連するみたいで、洋物って難しいな。

重いな。お席の話も。

グローブ座初めて行ったけど、ちっちゃいね！どこでも近いし、いや、A列の人内容把握できてる？？？美の暴力にやられてない？？？って思ってた（笑）

1回目はN列で見て、東京千穐楽のときにテゴマスがN列ドセンにいたって聞いてなるほどと。ストーリーとか演出とか見るなら、近すぎず遠すぎず一番いい。その後2回は前方で、贅沢かもしれないけど1回後方がよかったな〜。照明の演出がすごくよかったから、そう思うのかも。監獄と廊下、電気椅子までのグリーンマイル、ラストシーンのずっと続くグリーンマイル、照明で表現されているものどれもすごく綺麗だった。

前方は前方で、やっぱり表情がはっきり見えるところがいい。2回目は前方下手で、コーフィーの刑が執行されるときのポールの表情がこんなんだったんだ？！って思うくらいよく見えた。すごくよかった。3回目の京都は当日券だったのだけど、ものすごく前で、転換中の声のないお芝居まで見られたのがよかった。ウォートンが来る前だと思うけど、ポールとブルータスの会話が成立見えたときは興奮した。あと、Mrジングルズを潰す前のパーシーが真ん前で、もうそれはそれはうわ怖って呟きそうになるくらい怖かった。

でも、1度しか見られないなら、後方かな。視界に全部捉えられないのが個人的に嫌。あと、近すぎてこっちの視線の動きも分かるんじゃないかっていらぬ心配してた(自意識)どの場面でもポールばっか見てたらおかしいかなとか。

あとは、超個人的好きなポイントを（笑）

・1回目、本当になんも入れずに行ったから、既婚者設定に悶えた。うわ！結婚指輪！！結婚指輪だ！！！って手めっちゃ見た←個人的1番の萌えポイント。

・持病がまさかすぎて（笑）股間押さえる自担はなんかちょっと恥ずかしさある（笑）

・ポールの優しく問いかける声も、声を荒らげて怒る声もかっこよくて好き。

・Mrジングルズを応援する看守3人集が可愛い

・マウスビルのときも、ブロック別野球大会のときも、嘘が下手なディーンを上手くやれよってこついたり、怪訝な顔するのが可愛い

・2幕のはじめが好き。ちょっと苛立ってて、少しだけいつもより感情的なポールのコーフィーを諭す優しい声もウォートンを叱る怖い声もかっこいい

・見に行った人みんながシゲが大きい(物理)って言ってたの面白かったです（笑）でも本当に物理的に大きいを感じる。

こうやって書いてるけど、舞台中ってシゲアキくんを見ているようでシゲアキくんじゃないんだよね。千穐楽、全キャスト最後のカテコで共演者さんと話してる笑顔とか声とかで、あぁシゲアキくんだって感じた。シゲアキくんを見てるようで、ちゃんとずっとポールを見ていたんだ。あの人は私の中で完全にポールだった。声がこんなに違ったんだってびっくりするくらい違った。あんなに近くで見ても、コンサートよりドキドキしないのはそのせいかな。のくせ、目が合いそうな距離にいると逸らしてしまうのだけど（笑）
1回目は死刑や民主主義について、最後は結末について深く考えさせられた。自担を通じて何か考えるの大好きマンなのですごく嬉しいし、光栄だなと思う。洋書読むのも久しぶりだったし、洋書苦手意識あったけど少しずつ挑戦していくいいきっかけになったかも。シゲさん洋物好きですしね（笑）
初めての自担の舞台、7月の発表から全公演申し込んだこと、ぴあの一般の店頭に並んでみたこと、当日券トライしてみたこと、1人で東京京都に行ったこと、たくさんの初めてを経験して約4ヶ月間すごく幸せだった。もうグリーンマイルを一生見ることはないんだと思うと寂しい。最初の音楽とか好きだったセリフ、ポールの声、まだ思い出すことができるけどいつか思い出せなくなってしまうのかな。
初めての舞台経験がシゲアキくんのグリーンマイルで本当によかった。コーフィーが処刑されるシーン、グリーンマイルを歩くときはキリッとしていたのに、準備がどんどんされていって悲しみや悔しさもどかしさを滲ませた、でもキリッとしていなきゃいけないっていうなんとも言えない表情がすごくよくて、あの顔を見たとき、これからもっとこの人のお芝居見ていたいなって思った。もっともっとシゲアキくんのお芝居見ていたいなと思ったので、またいつかお目にかかれるときが来ますように。

グリーンマイル、お疲れ様でした！！